2023.08.03
【vol.7】寄り添ってくれる友人に支えられて
ヤングケアラー経験のある”ちょっと先”の先輩の経験談。
ピアサポーターである彼・彼女たちの経験や想いを聞いてみました。
高校生のころから現在まで、年の離れた妹の面倒を見ているゆっちさん。
父・母・4歳年上の姉・15歳年下の妹と同居する5人家族です。
母親の仕事復帰を機に、仕事で忙しい両親に代わり
妹の世話するようになりました。
コロナ禍によって、大学入学後の2年間はオンライン授業で
家にいることが多く、負担が大きくなりました。
ーどんなケアをしていた?
妹が生後4カ月の頃、私が15歳のころからケアをするようになりました。
保育園に通えるようになるまで、
妹の面倒は日中、近所に住む祖母が面倒を見てくれていて、
部活が終わったら私が祖母宅へ妹を迎えに行くのが習慣でした。
家に帰ったら、夕飯を食べさせてお風呂にいれて、
寝かしつけるというのが私の担当でした。
両親は共働きで忙しく、妹の世話以外の家事については
主に4歳上の姉が担っていました。
妹が保育園に通うようになると、園への送り迎えをするようになりました。
妹の体調が悪くなって早退しなければいけない時は、
部活や生徒会を休んで迎えに行くこともありました。
小学生になった現在は、妹の授業参観に保護者として出席することもあります。
ーケアへの思いは?
妹の世話をし始めた高校生の頃は、単純に妹がかわいい!というのもあったし、
お迎えも母が残業しなければいけない時だけだったので、週2程度だったんです。
なので、妹の世話をすることに対しての負担感はありませんでした。
大学に入学したタイミングで新型コロナウイルスの感染拡大があり、
授業がすべてオンラインに切り替わりました。
それまであった通学がなくなったことで、
妹の世話をする時間が増え負担が少しずつ大きくなっていきましたね。
家にいるんだから、という感じで。
大学3年生のころ、対面での授業が徐々に再開され
通学するようになりました。
妹の早退などがあると、私も授業を早退して迎えに行かなければいけなくて、
母と揉めることもありました。
大学へ電車で1時間以上かけて通っていたので、
高校生の頃に比べ、負担だなと感じることもあります。
ただ、妹はかわいいので一緒にいたいという気持ちが強く、
大学卒業後の就職は県内でしたいなと思っています。
ー家族の世話をどう捉えている?
もともと、妹が欲しい!と思っていたので、
かわいい妹の世話をすることにネガティブな感情を持ったことは
正直あまりありません。
また、子どもに関する進路を志したのは、この経験があってのことだと思っています。
多少家族でもめることはあっても、家のため、家族のために
身を削っていると感覚はありません。
ーヤングケアラーにメッセージをお願いします
妹の世話を始めた高校生のころから、私の家の状況を知り、
寄り添ってくれる友人がいました。
当時そのような存在があったことは、
今思うととても大きな支えだったなと思います。
ちょっとでも負担感があったり、何か抑圧を感じているなら、
周りに相談してほしいですし、周りにそういう子がいたら、
寄り添ってあげてほしいです。
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