2024.08.01

【vol.12】思いつめないで頼っていいんだよ

ヤングケアラー経験のある”ちょっと先”の先輩の経験談。

ピアサポーターである彼・彼女たちの経験や想いを聞いてみました。

     


  

両親・5歳年上の姉と暮らしていたあかねさん。
小学生の頃から姉の心の寄り添いや、家事を担っていました。
どのような生活だったのでしょうか。

      



-どんなケアをしていた?

私が小学校3年生の頃、中学生だった姉がいじめをきっかけに不登校になり、

いつも心が沈んでいる状態になりました。

両親が共働きで帰りも遅かったので私が夕食を作り、姉と2人で食べるのが日常でした。

また、お風呂に入る元気と気力のない姉を誘って一緒にお風呂にも入ったりもしていました。

姉は高校入学を機に徐々に学校へも行けるようになり、一旦ケアも少し落ち着きました。
ところがその後、県外で就職をするため家を出たのですが、体調を崩し1年ほど帰省することに。

この頃私は大学1年生で、ふたたび心の寄り添いをするようになりました。
以前とは状況が違っていて、身の回りのことは自分でできていたので、心が沈んでしまったときに寄り添ったり通院に付き添うといったケアをしていました。

あまり近づきすぎず「何でも言っていいからね」と声をかけておいて、

向こうからの声かけがあったら応じる、という感じです。

なので、姉からの誘いには極力ついて行っていました。

姉が負担に感じないように、ということに気を付けていました。


-当時の想いは?

「なんで私が」という気持ちはなく、家事や寄り添いなどお願いされたから流れでやっていたという感じでした。

毎日当たり前のように学校に行くのと同じような感覚で、毎日やっていました。


家に帰ってご飯つくらなきゃ、あれもやらなきゃというのがあったので、

友だちからの誘いを断ることは多かったなと思いますね。


-今はどのようにとらえている?

大学の授業で「ヤングケアラー」を知り「あれ、私もそうだったのかな」と思いました。
今は卒論のテーマとして取り上げ、研究中です。
当時を思い返して、食事作りの代行だったり、家に1人でいる姉に寄り添ったりというサービスがあって、

さらに金銭的にも負担にならないような、そんなサービスがあったらよかったなと思いますね。


-ヤングケアラーへのメッセージ

つらいとか、やらなきゃという1点に集中しすぎると視野が狭くなってしまいます。
思いつめずに、アスイクのように頼れる場所はあるので、頼れるだけ頼ったほうがいいと思います。

       


      

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