2024.05.27
【vol.11】夢のためにできることを
ヤングケアラー経験のある”ちょっと先”の先輩の経験談。
ピアサポーターである彼・彼女たちの経験や想いを聞いてみました。
両親・3人の弟と暮らしていたおーさん。
物心ついた時から中学3年生まで、料理や掃除、洗濯など家事全般を担っていました。
どのような生活だったのでしょうか。
-どんなケアをしていた?
両親が仕事で家にいないことが多かったので、小学校1年生ころから、弟たちを保育園に迎えに行ったり、面倒をみたり、家の掃除・洗濯をしたりと、日常的に家事を担うようになっていました。家庭の事情で大きく生活環境が変わる中学校3年生まで続きました。
-当時の思いは?
当時は、つらいとか大変とか思う間もなく、ただ日々やらなければいけないという状況でした。受験期なんかは「なんで勉強じゃなく、チャーハン作ってるんだろう」って思うことや「勉強したいけど、環境に邪魔されているな」と感じることもありました。
自分の時間はなかったし、遊び相手はいつも弟たちで、友達と遊ぶことは少なかったですが、そのことをハンデに感じるようなことはありませんでした。親戚や祖父母が私たち姉弟をよく遊びに連れて行ってくれて、楽しい思い出がたくさんあります。なので、さみしいとかひもじいという気持ちになったことはありませんでしたね。今でも姉弟、親戚ととても仲がいいです。
-大変だった時期をどのように乗り越えましたか?
我が家は小学生の頃から【とりあえず勉強しなさい。勉強すれば、将来の選択の幅が広がる】という母の教育方針を守り、宿題をする時は姉弟みんなで、時間を決めて一緒にやっていました。
幼い頃から、家のことをすること、弟の面倒を見ること、勉強をする、ということは、姉弟みな当たり前のようにしていましたね。
また、父が子供に無関心かつ怠惰な人で嫌だったので、反面教師のように自分は早く自立したいと思っていました。家のことは逃げ場がなかったし、友達にも言えなかったです。
だけど母が根っからの超絶ポジティブな人で、この人についていけば大丈夫!という気持ちは私も含め弟たちもみな思っていたと思います。
実際、母のいう通り、家のことをやりながらも勉強を頑張って、今は子どもの頃から憧れていた仕事に就くための大学に進学することができました。
-ヤングケアラーへメッセージをお願いします。
【できない】言い訳を探したらいくらでもあると思いますが
夢のためにできることは、何かしらあるので、何か行動をしてほしいです。
興味を持ったことを調べたり、希望の職につくためには、何が必要か逆算して計画を立てたり。
努力が報われないことはあるかもしれませんが、努力したということは自信につながるし、自分を守ることにもなると思います。
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